語感分析ツールSapphire(サファイア)による出力例
Sapphireによる語感分析結果をPDFファイルで紹介しています。
変化する言葉 ズボン ⇒ パンツ デザート ⇒ スイーツ スパゲティ ⇒ パスタ |
「ズボン」=「古びた・粗野な・太い・重い・強い」
「パンツ」=「活発な・速い・大きい・軽い・乾いた」 「デザート」=「派手な・高揚した・多い・粗い・濃い」 「スイーツ」=「心地よい・容易な・滑らかな」 「スパゲティ」=「心地よい・活発な・滑らかな・軽い・乾いた」 「パスタ」=「「心地よい・活発な・速い・軽い・乾いた」 野暮ったい音の響きは爽やかな音の響きへと、こってりした雰囲気から乾いた感じへと・・・現代人は、軽いイメージを好み、言葉が置き換えられて行くようだ。(「スパゲティ」と「パスタ」は似た語感だが、「パスタ」の方が、より軽く乾いた感じ) |
ギャル流行語大賞 パリピ |
「パ-ティーピープルを略した言葉で、クラブやフェス・ファンランといったノリの良い社交的な場所が好きな人々のこと。「今日もパリピ」「パリピなう!」など、楽しんでいる様子を表すギャル語として大ヒット。 主な語感は「明るい・活発な・明確な・軽い・乾いた」。イメージスケール喜怒哀楽は「喜」と「楽」の値が非常に高い。また、訴求効果のグラフは若年層のウケが良い語であることを示している。 音の響きからノリの良さが伝わってくる優れたネーミングだ。 |
新語流行語大賞 爆買い トリプルスリー |
「爆買い」の主な語感は「強い・抵抗感のある・高揚した・粗い・乾いた・粗野な・派手な」など。粗雑で大胆なイメージがストレートに伝わる音の響き。 「トリプルスリー」の主な語感は「滑らか・軽い・鋭い・優れた」など心地の良い音の響き。男性への訴求効果が高い言葉。 ともに音の響きが実体を表した(実体との乖離が小さい)優れたネーミングだ。 |
そうた あおい |
2015年赤ちゃんの名前読み方ランキング、男の子1位「そうた」、女の子「あおい」。親は子の名前にどんな思いを託しているか、音の響きから分析してみる。 「そうた」・・・色彩のイメージはグレイ、季節のイメージは秋、スタイルはシック。 「あおい」・・・優れた、愛情のある、温かい。気質イメージは優しい・家庭的。 ともに控え目で出しゃばらない音の響き。強さや明るさよりも、緩く大らかであることを求めているようだ。 |
マッキンリー デナリ |
アメリカ政府は、北アメリカ大陸最高峰の「マッキンリー」の名称を「デナリ」に変更。 『マッキンリー』の主な語感は「美しい・鋭い」など、シャープで険しくそびえ立つような音の響き。『デナリ』の主な語感は「大きい・太い・安定した」など。ぼってり、どっしりとした音の響き。 「マッキンリー」→「デナリ」・・・急に山が低くなったように感じる。 |
笑福(えふ) |
大島美幸と鈴木おさむ氏の第1子男児が誕生。名前は「笑福(えふ)」。落ち着きがあり、柔らかく美しい音の響き。優しく温かな、人間味を感じさせる名前だ。 |
ドローン |
ドローン(Drone)とは、もともとオスのミツバチを指す語のようだが、その言葉の語感には「重い・大きい・多い・濃い」などへビー系の要素が強く表れていて、軽快さや機動性がまったく感じられない音の響き。 |
シャーロット |
ウィリアム王子の第2子の名前は「シャーロット」に。活発で繊細な雰囲気が伝わるポジティブ系の語感をもつ。名前の色彩イメージは「オレンジ」、季節は「夏」。特に男性への訴求効果(好感度)が高い音の響き。 |
あったかいんだからぁ |
『あったかいんだからぁ』(by クマムシ)の主な語感は「明るい・新しい・高揚した・大きい」など。音の響きの色彩イメージは「オレンジ」を示している。 |
ラッスンゴレライ |
『ラッスンゴレライ』(by 8.6秒バズーカー)の主な語感は「愛情のある・滑らかな・速い・活発な」。動的でポジティブな音の響き。 |
ブシャー |
『梨汁ブシャー』(by ふなっしー)・・・『ブシャー』の主な語感は「高揚した・湿潤な・大きい・粗野な・汚れた」など。コンセプトイメージは「大胆」。おそらくは、狙い通りの語感か。 |
ダメよ~ ダメダメ |
主な語感は「優れた・派手な・大きい・多い」。 ネガティブな印象をほとんど与えない音の響きであり、特に中年の男女への訴求効果が高い。イメージスケールは、「人間味を感じさせる言葉」であることを示している。 |
かき氷 フラッペ |
「かき氷」の語感は「明るい・抵抗感のある・固い」。荒削りの氷の質感が伝わる音の響きがいい。季節のイメージは「初夏・夏」。 「フラッペ」の語感は「弱い・柔らかい・不安定な・滑らかな」など、軟弱な音の響き。季節のイメージは「初春・初秋」。 |
ペッパー |
ソフトバンクが感情を持つロボット「Pepper」を発表。 |
マハラジャ |
バブル期を象徴した高級ディスコ「マハラジャ」が、発祥の地、大阪で約20年ぶりに復活。 | リプニツカヤ |
フィギュアスケート、ロシアの新星。イメージスケールは「軽やか」、気質イメージは「可憐」。日本人にも好まれる音の響き。 |
ベタ踏み |
ダイハツのCMに出てくる「ベタ踏み坂」=アクセルをベタ踏みしないと登れないほどの急な坂道、。 |
ソチ |
冬季五輪開催地の『ソチ』 明るさや派手さはないが、可憐で清楚、可愛らしい音の響き。 |
キレッキレ |
(動作や思考に鋭さを感じるさま) 「鋭い・明確な・きれいな」。意味と音が合致した美しい言葉であり、日本語として定着するだろうと考えられる。 |
倍返しだ! 半沢直樹 あまちゃん 八重の桜 ジブリ キットカット |
2013年によく耳にした言葉。 |
きんきん さくさく ざっくり |
これらの新しい擬声語・擬態語は、20代から30代で良く使われ、40代以降は急激に利用率が落ちる傾向があるという。 |
ググる ヤフる |
検索を行うことを「ググる」と言うが、なぜ「ヤフる」とは言わないのか? どちらも柔らかく滑らかな印象の語だが、「ググる」が粘性のねっとりとした重い滑らかさ・柔らかさであるのに対して、「ヤフる」では羽根のようにふわふわとした軽い柔らかさを感じさせる。 ここでは、音の響きがポジティブなのかネガティブなのかなんて関係ない。期待通りの、内容の詰まった検索結果を返してくれそうかどうかが肝心なのだ。手ごたえのある検索結果を得られそうな語感をもつのはどちらだろうか。 |
オリンピック 五輪 |
「東京五輪」とは書いても「東京五輪」とは言わない。活字では『五輪』と書くのに、なぜ話すときはわざわざ長い言葉(音)である『オリンピック』を使うのか? 『五輪』の語感は「固い・重い」・・・ハツラツとしたスポーツの祭典の雰囲気は伝わらない。一方の『オリンピック』の語感は「明確な・活発な・明るい」。 |
もふもふ | 新・擬態語 犬や猫を触ったときのふかふかの感触を表し、ツイッターなどで使われる言葉。 「弱い・柔らかい・曖昧な・心地よい」など癒し系の語感をもつ。 |
きゃりーぱみゅぱみゅ | タレント名 キュートでアクティブな音の響き。発音難易度は「3」であり、言いにくい言葉だが、よどみなく言えたときの快感がある。子供~若者への訴求効果が高く、ミドル・シニア層への訴求効果は低い。 |
AKB | タレントグループ名 「きれいな・派手な・安定した・落ち着いた」などのポジティブイメージが強く、美しいネーミング。シャープさと穏やかさが複合したマルチプルな音の響きでもある。 |
ゆめぴりか | お米のブランド名 北海道米の新品種【ゆめぴりか】の語感は、「明確な・満足な・明るい・上品な・嬉しい・落ち着いた・穏やかな・余裕のある・広い」など。軽やかさ、温かさを感じさせるネーミング。 |
カルピス | 乳酸菌飲料 「心地よい・明るい・小さい・軽い・活発な・滑らかな・淡泊な・乾いた」。爽やかに吹きぬけるそよ風を思わせるような音の響きだ。 |
ドロリッチ | グリコ乳業が販売する新感覚の飲むスイーツ。 『濃い』イメージ、『重い』イメージが強い語であるとともに、『汚れた』イメージをも持つ語。総合的に判断すれば、「クラッシュゼリーとクリームで構成されたリッチな飲むスイーツ」を上手く表現したネーミングであり、汚れた感じはマイナスの要素だが、意味にとらわれずに「ドロ」という音の響きを選んだ見事なネーミング。 |
チャラ男 | 新語(ちゃらい男の俗称) 「小さい・軽い・明るい・賑やかな・不安定な」。【チャラ男】は、言動が軽いさまを表す「チャラチャラ」から派生した語。音のイメージと意味が一致する言葉であり、このまま日本語として定着しそうだ。 |
サファイア | 語感分析ツールの名称 宝石サファイアの名は、「青色」を意味するラテン語の「sapphirus」、ギリシャ語の「sappheiros」に由来する。美しい宝石のイメージに加えて、「満足な・嬉しい・安心な・穏やかな・弱い・柔らかい」などの語感がヒューマンな温もりを醸し出す。 |